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ノブレス・オブリージュとは?アメリカでの例と問題点の考察

貴族っぽい石造 留学生活

ノブレス・オブリージュって聞いたことありますか?

この記事では法学部出身らしく「ノブレス・オブリージュ」なるものについて考察してみます。

ザワユリ
ザワユリ

こういうテーマ、法学部の教授が大好きだったのを思い出します

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ノブレス・オブリージュとは

お金持ちの女性
ノブレス・オブリージュ(フランス語:noblesse oblige)は「持てる者の義務」と訳されます。

元々、身分制度があったヨーロッパで生まれた概念で、ざっくり言うと「身分が高い者はその恩恵を受けるだけじゃなく、社会的な責任を負う」というものです。

貴族や平民などの身分制度がなくなった現在では

「富豪、有名人、権力者などの人が一般社会によい模範として振る舞うのが社会的責任である」

とされます。

超・格差社会アメリカとノブレス・オブリージュ

経済格差社会アメリカ

みなさんご存知の通り、アメリカは超・格差社会。

ありえないほどのお金持ちがいる一方、民間の保険に入れなくて病院に行くお金がない人もいます。

ザワユリ
ザワユリ

覆せない圧倒的格差は身分制度レベル!?

アメリカの超・格差社会の構造は、中世の身分制度に近いのではないでしょうか。

それ故にか、アメリカのthe richと呼ばれる富裕層には現代でもノブレス・オブリージュの精神が根付いているように感じます。

多額の寄付をおこなっているアメリカのセレブとして、ビル・ゲイツやアンジェリーナ・ジョリーなんかがパッと思いつきます。

彼らはノブレス・オブリージュなどと考えずにただ人格ができているのかもしれませんが、自分が持っているものを他者に与えるってすごい。(小学生並の感想)

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アメリカの高級住宅街でノブレス・オブリージュを実感した話

アメリカの高級住宅

かくいう私も、アメリカでノブレス・オブリージュに遭遇した経験があります。

母親の友人の仕事について行って、ニュージャージーの高級住宅街でホームメイドのお手伝い体験したときのこと。

ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港でまさかのロストバゲージに遭遇した直後でした。

「海外ドラマで見たことあるわ〜」みたいな豪邸が立ち並ぶ高級住宅街のお家で掃除・洗濯のお手伝いをしました。

で、その御宅のマダムに話の流れでロストバゲージのことを言ったんですよ。

そしたらマダムは「まぁ大変!!」って私にTシャツやら薄手のセーターやら、たくさん洋服をくれたんです。

「着替えがないと困るでしょ?この服を持っていってちょうだい!」

ザワユリ
ザワユリ

このときもらった薄手のセーター、カシミヤ100%で毛玉が全然できなかったのでその後10年着ました

当時の私は「これがノブレス・オブリージュか!」って感動しました。

ちなみに私の友人もアメリカで似た経験をしていました。冬の日に上着を着ないで外を歩いていたら、通りかかった車からわざわざ降りてきたマダムがコートをくれたそうです。
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考察:ノブレス・オブリージュは善か

格差社会アメリカに馴染んでいるノブレス・オブリージュ。

意地悪な見方をすれば、「自分は他者よりも優れている」という自覚だと言うこともできます。(少なくとも金銭的な意味で)

ただ、現実に存在する圧倒的な格差社会で富裕層がどう振る舞うべきか考えると、ノブレス・オブリージュが社会のためになると期待したいところです。

女神
女神

持たざる者であっても他者に何かを還元できる人間に、私はなりたい!

留学生活
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ザワユリ

マサチューセッツ州UMass Amherstへの交換留学経験をもとに、あなたのアメリカ留学を応援します!英検準1級/TOEIC965点/現役翻訳チェッカー。

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アメリカ留学の友

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