リクナビNEXTを使って法律事務所から社内翻訳チェッカーに転職したザワユリです。
翻訳チェッカーとは、翻訳者さんが仕上げた原稿をチェックするお仕事。
ちょっと珍しい職業なので、周りの友達には「具体的にどんな仕事?」と聞かれます。
そこでこの記事では、英語を使った仕事がしたいと思っている方や翻訳チェッカーに興味がある方に向けて翻訳チェッカーの仕事をご紹介します!
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翻訳チェッカーの仕事は主に4つ
- 誤訳チェック
- 誤字・脱字チェック
- 数字チェック
- 固有名詞チェック
翻訳チェッカーの仕事は大体これに尽きます!
1つ1つ解説していきますね
誤訳チェック
原文に対応した訳文になっているかチェックします。
誤訳の原因は解釈ミスがほとんど。
翻訳者さんも人間なので、原文の意味を勘違いして訳してしまうことも。
たとえばここではきものをぬいでくださいっていう有名な一文。
- ここで 履き物を 脱ぐ
- ここでは 着物を 脱ぐ
☝この2通りの解釈ができます。英訳としては以下の通り。
◯ Please take off your shoes here.
✖️ Please take off your clothes here.
まぁ、さすがにこんな解釈ミスは実際の翻訳では発生しません(笑)。あくまで例として挙げました。
ちなみに曖昧な表現は英語にもあって、有名な例だと“I love him more than you.”というのがあります。
- わたしはあなたのことよりも彼のことが好き
- わたしはあなたが彼を好きな気持ちよりももっと彼のことが好き
☝この2通りの解釈できます。
こんな感じの解釈ミスは結構ありますね
誤字・脱字チェック
ワードのスペルチェックや翻訳ツールが広く使われてるこのご時世ですが、誤字・脱字は無くなりません。
なぜなら、
- スペルチェックは日本語には使えないから
- スペルチェックで見つからないスペルミスがあるから
なので、人間の目でチェックすることも欠かせないのです。
スペルチェックで見つからない日本語の誤字
日本語にスペルチェックをかけると、たしかに文章のエラーを見つけることができます。
「私は傘をを持っていません。」という一文、助詞の「を」が1つ多いですね。
こういうのはワードのスペルチェックで見つけることができます。
でも、単語レベルの誤字・脱字は見つけられないのです…
日本語には同音異義語が多すぎるので、単語レベルの誤字がどうしても発生してします。
橋と箸、創造と想像、などなど、誤変換の可能性は無限大!(とほほ…)
スペルチェックで見つからないスペルミス
日本語から英語に翻訳する場合はスペルチェックが大活躍してくれます。
スペルチェックを必ず使うのは常識。
ですが残念ながら、スペルチェックでは見つからないスペルミスが存在します。
存在する単語になっちゃってるスペルミスです!
罪深いヤツ!
たとえばアメリカの学生寮にほぼ強制でついてくる「ミールプラン」という単語を使って説明しましょう。
これは英語でmeal planなんですが、meat planになっちゃってるとスペルチェックで見つけることはできません。
これは「単なるスペルミス」ではなくて「なんか近い単語をタイプしちゃった」っていうミスかもしれません。
こんな感じの頭では分かってるのに違う単語をタイプしちゃう系のスペルミス、多いんですよね…
数字チェック
数字のチェックのみを担当する人もいるようですが、翻訳チェッカーが翻訳チェックの一環としてやることが多いです。
- 原文で「30%」と書かれているのに、訳文で「20%」になっている
- 「平成30年12月」が「December 2017」になっている
☝みたいなのがよくあるミス。
こういうミスって地味だけど超重要なので見落とすと即クレームです。
固有名詞チェック
企業名、施設名、団体名、個人名など、固有名詞をチェックします。
企業、施設、団体が含まれる文章では、独自に決めている英語表記・日本語表記があるか調べます。
たとえば、日本語では「ザワユリグループ」だからzawayuri groupと翻訳。
でも公式サイトでは英語表記がzawayuri international groupになってる!
こんな間違いをスルーしてしまうとクレームが来ます。
翻訳者さんが公式サイトを確認せずテキトーに翻訳してると間違ってる可能性が高いです…
こういうのは調べないと分からない
あと、個人名では名前の読み間違い、漢字の間違いがよく問題になります。
浩紀…Hironori?Hiroki?
☝こんな感じで、個人名が含まれる英日・日英翻訳は、漢字・読みかたを確認しないといけません。
固有名詞の間違えは重大な誤訳&失礼なので、翻訳の依頼者様への確認が必要です。
翻訳チェッカーへの転職は早いほうがいい理由
翻訳チェッカーの仕事についてイメージが湧いてきましたか?少しでも参考になったらうれしいです。
- 英語を使った仕事がしたい
- いずれは翻訳者になりたい
- 将来的には在宅で仕事したい
☝こんな方におすすめの仕事です。
私みたいに翻訳業界未経験でも社内翻訳チェッカーになることができました
社内翻訳チェッカーとして経験を積んで、ゆくゆくは独立して外注者・フリーランスになる人も多い職業です。
独立するまで、一般的に3年くらい経験が必要と言われています。
フリーランスを目指すなら早く翻訳業界に入り、経験を長く積むことが重要です。
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